身をやつす九州旅行 ~史跡、祈り、グルメ~
2月18日から23日にかけて、福岡~熊本~長崎に行ってきました。
この3県は初の訪問。修学旅行の定番スポットを中心に巡りました。
以下、適当に旅行の記録を書き留めておきます。
▷1日目
雲の隙間から能登半島のくびれが見えたのが良かったです。
文明の利器ってすごいもので2時間のフライトで到着。
福岡空港への着陸、市街地に突っ込んでいくアトラクションでした。
まずは道真さんへ挨拶しに太宰府天満宮へ。
大宰府へ左遷された菅原道真を慕い、一夜のうちに京から空を駆けてきた「飛梅」。
花咲いてて驚く。たったいま北海道は氷に閉ざされている。
隣接する九州国立博物館へ。
他の三つの国立博物館とは異なり、モダンな箱。曲線とガラスと映りこむ青色で海が想起されます。
「神宿る島」宗像・沖の島で出土した宝物にテンションぶちあがりですよ!
『栄花物語』の英語タイトルが ”A Tale of Glory" なの、勇者の英雄譚と勘違いされそう。
九州らしく隠れキリシタン関連の展示も目を引く。
口髭を貯えるダンディなお釈迦様。
その後、門前町を軽く散策。
大宰府名物「梅が枝餅」、芳ばしく美味。
宿は熊本城近くのビジホ。屋上から一枚。
夜、はじめての街を散歩。出歩く人は少ない。
からし蓮根、食したの初めてかも。めちゃうま。
ラーメンもうめがったっす。
▷2日目
朝、散歩。市役所前で清正のアーティファクトに遭遇。
熊本城
秀吉の九州平定後、肥後の領主となった加藤清正が大規模修繕したものが今日の礎となっています。
2016年熊本地震の傷跡が今なお生々しく残ります。
敷地内は立ち入り禁止のエリアが多く、仮設の通路が設置されそこを進みます。
清正の城は石垣の反りが特徴。風格漂う。
天守閣は復旧工事が完了し、2021年4月から内部が再公開されています。関係者の尽力に頭が下がります。
最上階から市街を望む。
市街からふと見上げるとその姿が。熊本市民はいい風景をお持ちだ。
熊本港からフェリーで島原へ。ほんとは水前寺公園、阿蘇にも足を延ばしたかったけど時間の関係で泣く泣く断念。まあ生きてりゃまた来るでしょう。
優雅にクルージングですわ。
目的地の長崎に行くだけなら陸路で移動したほうが短時間で済むのですが、有明海と雲仙岳見てみたかったのでこのルートにしました。しかし、天気に恵まれず期待通りとはいかず。
車窓から島原城がみえた。いずれ来ます。
諫早で乗り換え長崎方面へ。替わってJR九州・特急かもめは呪術廻戦仕様。
長崎駅は大改造中。何ができるか楽しみ。
ホテルにチェックインした後、夕食へ。
地元の人におすすめされたとんかつ。大変おいしゅうございました。
▷3日目
福砂屋のカステラと牛乳で優雅な朝食。
腹ごしらえしてまちへ繰り出す!
同じ坂のまちでも尾道と比較すると数倍の規模感。
途中、結構な勢いで雪が降ってきた。
坂のまちには欠かせないねこちゃん。風が冷たく、なかなか不憫。
造船のまち。
信徒発見の舞台となった大浦天主堂。コロナで閉鎖されちゃってます。
かつて誰かは言った「神はなくとも信仰は美しい」と。
長崎県美術館、ここにきた最大の目的は『私の話を聞いてくれ』をはじめとする鴨井玲の作品をこの目でみること。陰鬱の海に溺れること。
が、しかし展示されてませんでした。どうやら常設してるわけではないらしい。痛恨。ピカソやダリだけでは満足できなかった。闇を欲していたのだが。
眼鏡橋。
二十六聖人記念碑。
モナコのヘアピンっぽい。
平和公園。
カトリック長崎大司教館が悪の司令部みたいで格好イイ!
原子爆弾落下中心部。
今日の日常が戦後の文脈において成り立っていることに、思い至らせる必要があります。また、その学びを得るには戦争の惨禍を被った沖縄・広島・長崎を訪れる必要があると常々思ってきました。沖縄に続いて二か所目。原爆資料館は残念ながらお休みでした。
高速バスで博多へ。車窓から大村湾がみえた。長崎は個性的な地理で周り甲斐がありそう。
ストイックなスケジュールを消化し、なんとか博多駅までやってきました。佇まいは札幌駅に似ている。
やわめのうどん。
櫛田神社詣で。
▷4日目
予定では最終日。午前は福岡市民憩いの大堀公園と福岡城址を散策。
天神まで戻ってきて、さー帰るかってところで飛行機欠航の一報が入りました。北海道の大雪、まるで知らなかったです。見通し立たず、途方に暮れる。
▷5日目
とりあえず職場には事情を説明し、休みを延長。情報収集、飛ぶかも分からない代替便の手続きなどで右往左往。こういう時「だめなときはだめなのさ」と気分を切り替えられないのが悲しい己の性。そうは言っても時間はたくさんあるので徒労感を抱えたまま観光続行。
住吉大社。
福岡は鯖がおいしい。
東長寺。
聖福寺。
▷6日目
どっちが強いか、住吉大社の力士と戦わせてみたい。
この後、時間はかかりましたが羽田経由で帰れました。新千歳空港は難民化した人でごった返してたので、まだ恵まれた方だと思います。とんだトラブルがありましたが、楽しい旅行になりました。
サンキュー、九州。