北の果てを駆ける ハードボイルド礼文島旅行記
北海道の北の果てには”花の浮島”がある。
そんな噂話を聞きつけ礼文島に行ってまいりました。
寄り道を挟みつつ陸路で稚内を目指します。
朱鞠内湖。トラウトがうようよいそうな雰囲気で良かったです。
『北海道』の名付け親、松浦武四郎が1857年、日記に記したようにかつては天塩川にチョウザメが生息していた。こんな背景もありチョウザメを町おこしの柱に据えています。
水槽にはうようよいすぎで、気味の悪さを感じたという松浦に同意しつつ社会見学に努めました。
その後はひたすら北上。
そろそろ見えてくるはずなんだけど、と考えながら運転しているとようやく姿をあらわした、利尻岳。
この興奮はさながらエレボールを遠目で発見するビルボ・バギンズ一行。
この日は稚内で一泊、海の幸をいただく。
翌朝、フェリーの時間まで市内観光。
白い道。
偶然、同郷の方と居合わせてしばらく話し込んでいました。
宗谷岬。
フェリーでいざ、礼文島!
2時間のクルージングで礼文の窓口、香深港へ。
島の南端に位置する映画『北のカナリアたち』のロケ地、北のカナリアパーク。
礼文を代表するトレッキングコース「桃岩展望台コース」を知床口から歩みはじめます。
礼文島二日目はレンタサイクルで縦横無尽に走りまわります。
しかし、待っていたのは風雨の洗礼。一時間で雨具など意味をなさないくらいずぶ濡れになりました。
島の最北端、スコトン岬。荒々しさが終末感あり。
北部の岬を巡ります。ところどころヒルクライムで体力消耗しました。
澄海岬。
標高490m、礼文岳もさくっと登っていきます。
新桃岩トンネルを抜けてゆきます。
シンボルの桃岩も一層桃らしく。
合掌しているように見えることから名づけられた地蔵岩。神々しささえ感じます。
居合わせた方からゴールデンキウイを恵んでもらえるありがたさ。
最終日、礼文島との別れは恒例、桃岩荘ユースホステルの面々によるお見送り。
「いーってらーっしゃーーーい!」との声に呼応するように「いってきまーーーす!」を大声で叫ぶ人、見えなくなるまで両手をふるう人、両目に涙を浮かべる人などを横目にジーンと旅程を振り返っていました。夏の終わりに人の熱さにあてられたようです。
おわり。